2014年7月21日月曜日

ヤマセミが暮らす湖

里人さんにご紹介いただいた「ヤマセミの暮らし」を読み終えました。
その感想は「めちゃくちゃ素晴らしかった」です。
いっぺんにヤマセミさんのとりこになってしまいました。
本を読んだだけなのに、ヤマセミさんがかわいくてかわいくて仕方がなくなってしまいました。

動物園で飼育等をされてきた神保賢一路さんが書かれた本ですが、その忍耐力、行動力、観察力、分析力など
まさに一流の科学(生物学)者が書かれた本といっても過言ではないと感じました。
よくぞここまで、ヤマセミのことを調べて紹介していただいたと、本当に頭の下がる思いです。

また、こんな素晴らしい本をご紹介くださった里人さんにも、改めてお礼を申し上げます。

そんな訳で、さっそく自分が住む地域でヤマセミが暮らしているという、自宅からは30kmほど離れた場所にあるダム湖に
どんなところか初めて様子を見に出かけてみました。

最初は、そのダム湖のダムの見える写真です。


この場所について、少し休憩して、このあたりの地図を確認しました。


 地図が書かれた看板のある場所はラーメン屋さんのようでしたが、湖の見えるとてもよいロケーションだと思いました。

その後もう少し上流に車を走らせ、ヤマセミが暮らしているとサイト上に書かれていた場所に到着して、車を降りました。

到着したのは朝10時頃でしたが、ちょうど自分が車から降りた瞬間に、湖全体に響き渡るほど大きな
「キョッキョッキョ」という鳴き声が聞こえました。
それは、まさに「ヤマセミの暮らし」に書かれていたヤマセミの鳴き声です。
自分は「確かに、ここにヤマセミが暮らしている」という確信を持ちました。

車を降り、ヤマセミが暮らすというダム湖の対岸を、(昔から自宅にあった)6倍×18mmの双眼鏡を片手に眺めてみました。

次の写真は、ダム湖の対岸の写真です。サイトにはあのガケのあたりに住んでいるような記載がありました。
確かに「ヤマセミの暮らし」に書かれていたヤマセミの巣は、あんな崖に作られているようでしたが、実際のところはよくわかりません。


 とりあえず、とても静かなダム湖の対岸の雰囲気を眺めながら、×1.4のテレコン付のサンヨンレンズで、
対岸の水際を探してみました。
ヤマセミらしき姿は見れませんでしたが、アオサギの姿を確認しました。


また、しばらく眺めていると、カワウが対岸の前をゆっくりと飛翔していきました。



×1.4のテレコン付のサンヨンで撮影しても、これくらいの大きさでしか確認できなかったので、もしヤマセミを見つけても、
ほんとうに「確かに写っている」という程度の写真しか撮れないとわかりましたが、それでもよいかなと考えていました。
いつか、ヤマセミの暮らす姿と、その雰囲気さえ味わえれば、自分はそれだけできっと満足だと思います。

その後、ヤマセミが住んでいるかもしれない崖の方に移動しました。


この崖では、まれにカモシカが通る姿をみることもできるらしいです。

そうこうしていると、急に雨が降ってきました。天気予報では、曇りの予報だったのですが・・・。
とりあえず車に戻って、雨をやりすごすことにしました。


30分くらい待ったら、遠くの空が明るくなってくるのが見えて、もうすぐ雨が上がりそうだと予想されました。


雨が上がって、改めて、また外にでました。
雨上がりの、もやのかかった山あいの姿が美しかったです。


対岸も少しもやがかかっていました。



ここで後ろを振り返って、車を止めてあるほうをみると、もやのためにはっきりとは確認できませんでしたが、
セグロセキレイらしい鳥がいるのを見つけて、1枚撮影しました。


もうしばらく、対岸をなんとなく眺めていました。
野鳥とは関係ありませんが、対岸の右のほうは、湖面に山や空の風景が写って綺麗でした。


また、×1.4のテレコン付のサンヨンでみた対岸の雰囲気です。
 

先ほどのアオサギ以外の野鳥は特に確認できませんでしたが、対岸の次のような樹の枝に、ヤマセミがとまって
休んでいる姿を想像しながら、楽しんでいました。


ただ、このままここにいても、何も現れそうな感じではなかったため、とりあえず、対岸からみて右に向かって、
別のポイントに移動することにしました。

右側には橋がかかっていて、対岸に渡ることが出来ます。
橋を渡った後に、その橋をみた風景です。


この橋の右側は、ちょっとした入り江のようになっていました。


このあと、ちょうどこの右側の岸沿いに、もっと上流側(写真の右手前側)に移動しました。

途中、川を右手に見下ろしながらブラブラと歩いていきました。
ただ川の方をみても、野鳥がいそうな雰囲気はありませんでした。

道沿いの左手の林で、ヒヨドリとメジロをみつけて、なんとなく撮影しました。





1kmほど歩いたあたりで、今度は「夢の架け橋」という名前の歩道専用の天竜川を渡る橋に到着しました。
そしてこの橋を渡ることにしました。


サイトの情報によると、この橋を渡りながら左手をみると、運がよければ、チョウゲンボウがみられるとの記載がありましたが、
残念ながら、何の野鳥も確認することはできませんでした。


また、左側の岸壁の下辺りでは、冬にはオシドリが見られるとのこと。
今は何もいませんでしたが、また、冬に来るのを楽しみにしたいと思います。



橋の真ん中あたりまで移動して、結局ここで引き返すことにしました。

またブラブラと来た道を戻りましたが、これまで近くでは、全然野鳥を確認できずにいましたが、
メジロがすぐ近くにいるのをやっと見つけて、かなり近くで写真を撮ることができました。



車にもどり、次は、この場所から10km程度戻ったところにある、いつもの森林公園に移動することにしました。

結局このダム湖で、今回ヤマセミに会うことはできませんでしたが、とりあえず、最初に一度だけ鳴き声を聞くことができて、
第1回目の成果としては十分満足して、この地をあとにしました。

森林公園に到着すると、また、激しい雨に襲われてしまいました。
森林公園では、サイト上でみつけた、オオルリヤやサンコウチョウのいる場所の確認をするつもりでしたが、
激しい雨のため、ブラブラとその場所を散歩しながら確認するのはやめることにしました。

まだ昼食を食べていなかったため、森林公園内のお蕎麦屋さんに入りました。
お蕎麦屋さんにはいると、お店の方が自分のカメラを見て「鳥を撮るの?」と聞かれ、「そうです。」と回答しましたが、
お店の方がいうには「毎日のようにサンコウチョウを撮るためにきていた鳥撮りカメラマンが、ちょうど2、3日前に、
ぴたりと来なくなったよ。」と教えていただきました。

タイミング的には、ちょうどこの時期にサンコウチョウいなくなることがわかりました。
ただ、そのお店の方に、 サンコウチョウの写真を撮るために鳥撮りカメラマンが集まってくる場所を教えていただいて、
そのお店をあとにしました。

サンコウチョウが、どこでみれるか全然知らなかったので、たいへんありがたい情報をいただき、これまたたいへんな成果でした。

森林公園をブラブラ散歩するのはやめましたが、サイト上の情報では、森林公園の「空の散歩道」という橋を
5月下旬から6月あたりの朝早くに渡ると、その橋の下の方からサンコウチョウやオオルリ、またキビタキやホトトギスの鳴き声を
聞くことができるとのことです。
とりあえず雨があがったので、その「空の散歩道」がどんなところか、少しだけ様子をみにいってみることにしました。

次は、その「空の散歩道」と、そこから見えるその周辺の写真です。




ちょっとだけ様子をみて、この日は自宅に帰ることにしました。

ただ「空の散歩道」あたりで、ホオジロの姿をみつけて、1枚撮影しました。
高感度撮影だったのと、やはりこの付近も少しもやがかかっていて、 残念ながら綺麗には撮れませんでした。


自宅に到着すると、ちょうど妻が夕方の犬の散歩にでかけるところでした。
妻が「できたら近くの湖畔公園にいきたい」というので、自分は湖畔公園でも野鳥が撮れるかもしれないと思いながら、
カメラを持参して、一緒に出かけることにしました。

湖畔公園で、久しぶりに愛犬(ハル)の写真を撮ることができたので、久しぶりになんとなくアップいたします。



昔は、名前を呼んでも振り返ることはありませんでしたが、振り返るようになっただけでも大きな進歩です・・・(^_^;。

いつもの湖畔公園では、やはり、シジュウカラとメジロの写真を撮影することができました。
シジュウカラは後姿、メジロはかなりのピンボケですが、仲良くからむ姿がかわいかったのでアップすることにいたします。



自分にとっては、今後の野鳥探しのための長い1日でしたが、とても充実した1日だったと思います。
最後にシジュウカラとメジロのペア写真をアップして終わることにいたします。







2 件のコメント:

  1. こんにちは!
    名著「ヤマセミの暮らし」をお読みになったのですね!
    あの本には私も大感動しましたよ!ヤマセミに初めて出会った時の
    驚きや感動が甦ってきます。私は初めてヤマセミをファインダーに捕らえた時
    は手が震えて全身汗びっしょりになってしまいました。神様の使徒が現れた
    と思いましたよ。

    初めてヤマセミに会いに行らして、声を聞く事が出来たなんてとても幸先が良いですね〜
    また湖面に横に張り出した枝はまさしくヤマセミが羽根を休めそうな雰囲気満点だと
    思われます。写真に撮れなくても、姿を見て声を聴いただけで満足できる野鳥は
    ヤマセミがやはり一番だと思いますよ。Still Lifeさんとヤマセミとの素敵な出会いが
    ある事を祈っております!

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    1. 里人さん、どうもこんばんわ!!
      里人さんに「ヤマセミの暮らし」をご紹介いただき、本当にありがとうございました。
      本当に感謝しています。
      「ヤマセミの暮らし」は、ヤマセミの暮らしだけでなく、ヤマセミの周囲にいる野鳥の様子も
      ヤマセミを中心とした関係の中で、とても詳しく解説されていて、
      野鳥の(もっと広くは野の生き物達の)世界を深く堪能できて、本当に勉強になった気がします。
      そして、そんな中でも、作者のヤマセミを愛し、深く思いやる気持ちがひしひしと伝わる中で
      ほんとうに愛らしい「ヤマセミの暮らし」を注意深く、忍耐強く観察して、教えてくれる内容には、本当に感動しました。
      そんなヤマセミに魅せられて、惹きつけられるように、ヤマセミが暮らすという湖に出かけてみました。

      そんなヤマセミを、もっと近くで観察することが出来る里人さんのことが、本当に羨ましいですが、
      仮に写真に収められなくても、声を聞いて、遠くから姿を見ることができて、
      その暮らしの一端の雰囲気を味わえるだけでも満足できそうなのは、
      きっとヤマセミだからこそですね・・・。

      いつかきっと、例えばヤマセミが羽根休めしそうな枝で、姿が見れるのを夢見て、
      楽しみにしたいと思います。
      朝早く(夏だと朝5時頃?)は、朝の弱い自分には、少しきつそうですが、
      ヤマセミに会うためだと思って、なんとか頑張ってみたいとも思っております・・・(^_^)。

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