先日、GR meet 門司に参加しました。
もしも機会があればGR meetには、一度参加してみたいという気持ちはありましたが、
今回は、ゲストに自分が尊敬する写真家で作家の藤原新也さんが来られるというので、
いても立ってもいられず、会場が門司にもかかわらず、申し込んでしまいました。
結果として、GR meet 門司に参加できたこと、藤原新也さんの故郷である門司港を散策できたこと、
藤原新也さんの写真とトークを聞けたことすべてが嬉しくて、本当によかったと思います。
すべてGRⅢを購入したことによるご縁で、写りも満足していますが、購入して本当に良かったです。
以下GR meet 門司の様子をアップしますが、前日、門司港を少し散策して写真を撮った後、
イベントの撮影会も門司港で行われたため、撮影会で撮影した写真に加えて、前日撮影した門司港の写真も
交えてアップしたいと思います。
写真は、自分の記念写真のようなものしか撮れませんでしたので、ご了承ください。
まずは、イベント会場の門司駅からみた海側の様子です。
海の向こうは下関です。
会場のBRICK HALLへ。
最初に、午前中の撮影会について説明があり、撮影会に同行してくださるという(藤原新也さんの愛弟子の)
戸澤裕司さんのご紹介とお話があって、撮影会場の門司港駅へ電車で移動しました。
門司港駅に到着。
最近は、現像処理はあとで考えながらすることが多いですが、この日は、その時の気分でイメージ(イフェクト)を
変えながら撮影し、あとでそのまま現像しました。
門司港駅。
戸澤さんやGR STAFFの皆さんのあとについて回りましたが、観光名所の港のあたりは避けて、
レアな場所に、たくさん連れていただきました。
バナナたたき売り発祥の地
皆さん、駅の港側を避けて、山の方へ向かいました。
線路を渡っていると、戸澤さんがいきなりうずくまって線路を取り始め、その様子をみんなで撮影していました。
あとで知りましたが、戸澤さんの左手前で撮影している方が、どうもリコーイメージングスクエア大阪の
GRofficialにも登場された朝倉さんらしいです。
朝倉さんが「みんなで戸澤さんの後ろに同じように並んで撮影しよう」と言われて、
自分は半分その気になっていましたが、実現しませんでした・・・。
最初は、栄町銀天街という商店街をブラブラ撮影。
ちょうど七夕の日だったので、七夕飾りも・・・。
皆さん途中で、アイスを食べたり、たこ焼きを食べたり、撮影以外の時間もとても和やかな雰囲気・・・。
このあたりは、港が近くにあるのに、山も近くにあるのが、とても落ち着く雰囲気だと感じました。
その後、中央市場へ。
当日は日曜日だったので、ほとんどのお店が閉まっていて残念でした。
次の写真は、シャッター街で、あるお店のご夫婦を戸澤さんが撮影されている様子。
中には、きれいなシャッターアートも。
少し古びていても、どこかモダンな雰囲気のお店。
中央市場を出て、港の方へ移動。
パンチパーマ発祥の店。
こちらもレアな場所です・・・。
そろそろお昼の時間で、名物「焼きカレー」のお店に入ろうとしましたが、もうほとんど満席で、
戸澤さんやスタッフの皆さんと別れて、自分は同じ参加メンバーの方と2人でお店に。
店内の雰囲気。
焼きカレー。
スタッフの皆さんが、お勧めの店と言われていましたが、とてもおいしかったです。
昼食を食べて、港の方で、一緒に食事をした方とブラブラ港の方を撮影しました。
(ここから先の写真には、前日に撮った写真も混じっています。)
一緒に食事をしたGRistであってα7R使いの方。
(お名前を聞きそびれました・・・。)
藤原新也さんは、子供の頃、この港でよく釣りをされていたそうですが、どのあたりで釣っていたのだろうと
想像しながら撮影。
港のすぐ向かいに山が見えるのが、やはり落ち着きます。
旧大連航路上屋という建物に向かいました。
次の左側の白い建物です。
新旧比較写真。
藤原新也さんの「少年の港」という写真集には、終戦後、大連から引き上げてきた人たちの
とても興味深い話がありますが、その話を思い出しながら、しみじみと観察。
今の内装はとても綺麗で、何か映画のロケに使われたという衣装が飾られたりしていました。
昔は、次の欄干から、大連行の船を外をみながら待ちわびていたそうです。
写真は飛んで、また港町の雰囲気。
できれば、ここで地ビールを飲んでみたかった・・・。
はね橋。
北九州市大連友好記念館という建物で撮影。
再び門司港駅の方へ。
(ここからの写真は、イベント当日撮ったものだけです)
門司港駅。
トークイベント会場がある門司駅へ。
門司駅に「電気検測試験車」という電車が止まっていて、鉄道に詳しい方によると、
(特に上部のライト部分が?)とても珍しいそうです。
門司駅から、再びイベント会場へ。
BRICK HALL。
会場に着いたら、もう藤原新也さんが到着されていて、自分はドキドキしていました。
(会場の空気も、やはり張り詰めた感じでした・・・。)
最初は、写真家の津田直さんの写真とトークで、フィンランドとエストニアの人々にとっての
夏至という特別な日をめぐるお話でした。
夏至という特別な日は「ひかり」が特徴的で、それをGRⅢで上手くとらえられたといったお話でした。
次に、いよいよ藤原新也さんの写真を観ながらトークを聞きました。
みなさん写真を撮られていて、自分も我慢ができず、撮影してもいいか聞いて写真を撮らせていただきました。
藤原新也さんの写真とトークは、大きく3つのカメラで撮影したパリのお話でした。
1つめはライカSLで撮影したパリコレの舞台裏の写真で、モデルさんの舞台裏の様子を見事に撮らえた写真でした。
やはり藤原新也さんだからこその本質を撮らえた写真という感じです。
2つめはライカモノクロームで撮影したパリの街並みの写真です。
ライカモノクロームはモノクロ専用機だからこそのできばえで、このカメラだとフィルムでなくても
満足のいくモノクロ写真が撮れると言われていました。
3つめがGRで、相手に気がつかれずに、相手の様子をスナップできるのが良いと言われていました。
GRのことも褒めていましたが、GRのイベントというのにライカをべた褒めで、さすが藤原新也さんだと少し笑えました。
ただ、ライカQになってから色合いが淡白になって、Qはすぐに手放したと言われていましたが・・・。
藤原新也さんは「最近の写真をみると、みんな自分の殻に閉じこもった写真が多いと感じる。」
もっと自分の殻を破って「例えば旅に出れば、自分のことは忘れて、旅先に同化するくらいに深く入り込めれば、
自分自身はひとまわり大きくなれるし、旅先の本質を撮らえることができる。」といったことを
言われていました。
そういった意味で、津田直さんの「自分を感じさせずに、フィンランドやエストニアを感じさせる写真」を
とても褒められていました。
確かにその通りだと思うのですが、自分には、いろいろな意味で、なかなか難しいと感じます。
他に、GRで相手に気がつかれずに撮るためには、構図も気にしないで、ノーファインダーで(液晶もみないで)
撮るのがよいと言われていました。
パリで、GRで撮られた写真もほとんどがノーファインダーとのこと。
極端なことを言われる方なので「グーグルマップのストリートビューの写真をみて、勉強したらよいのでは」とも
言われていました。(会場からは少し笑いが・・・)
いずれにしても「カメラメーカーのイベントに呼ばれて、写真を見せたり話をするのは、これが初めてだし、
今後も2度とないだろう。」と言われていたので、やはり本当に行けて良かったと思います。
その後は懇親会でした。
アルコールを含むドリンクを2杯まで無料で頂けるチケットをもらっていたので、
懇親会では、少しアルコールも飲みながら(おいしいおつまみ軽食をいただきながら)楽しむことができました。
(藤原新也さんにサインをいただくまでは、もちろんアルコールを控えていましたが・・・)
懇親会の様子も少し写真に撮りました。
藤原新也さんと、撮影会をご案内いただいた戸澤さん。
藤原新也さんは「最近は、俺も人に言われるままだ。」と言われながら写真を撮られていました。
このポーズ、何のポーズかと思いましたが「GRでノーファインダーで撮る時は、親指でシャッターを押すのがいい。」
と言われていたので、GRⅢで写真を写しているポーズだったみたいです・・・。
次は、ノーファインダー親指シャッターで撮影した写真です。
この写真だけ、藤原新也さんの視線をいただけました。
懇親会の和やかな雰囲気。
撮影会の時に高木さんという方といろいろおしゃべりして、藤原新也さんの話で盛り上がりました。
その時に「藤原新也さんにお目にかかりたくて静岡からきた」という話をしていたのですが、
懇親会で、藤原新也さんの近くで自分がおろおろしていたら「はやくサインをもらわないと」と、
高木さんが自分の背中を押してくださり、また「写真を撮ってあげるから」といって、自分のカメラで、
藤原新也さんと一緒に写真を撮ってくださいました。
自分にとって、高木さんは、まさに「恩人」です。
この場で、お礼を申し上げさせていただきます。
本当にありがとうございました。
懇親会の最後に、ミスターGR野口さんの挨拶がありました。
最後の写真は、会場に付属のカフェのようです。
ほんとうにお洒落なスペースだと感じます。
今回のブログは以上です。
最後に改めて、とても暖かく、楽しいイベントを企画・運営いただいたGRのスタッフの皆様、
戸澤さん、津田さん、藤原新也さん、そして高木さんにお礼を申し上げたいと思います。
本当にどうもありがとうございました。