里人さんにご紹介いただいた「ヤマセミの暮らし」を読み終えました。
その感想は「めちゃくちゃ素晴らしかった」です。
いっぺんにヤマセミさんのとりこになってしまいました。
本を読んだだけなのに、ヤマセミさんがかわいくてかわいくて仕方がなくなってしまいました。
動物園で飼育等をされてきた神保賢一路さんが書かれた本ですが、その忍耐力、行動力、観察力、分析力など
まさに一流の科学(生物学)者が書かれた本といっても過言ではないと感じました。
よくぞここまで、ヤマセミのことを調べて紹介していただいたと、本当に頭の下がる思いです。
また、こんな素晴らしい本をご紹介くださった里人さんにも、改めてお礼を申し上げます。
そんな訳で、さっそく自分が住む地域でヤマセミが暮らしているという、自宅からは30kmほど離れた場所にあるダム湖に
どんなところか初めて様子を見に出かけてみました。
最初は、そのダム湖のダムの見える写真です。
この場所について、少し休憩して、このあたりの地図を確認しました。
地図が書かれた看板のある場所はラーメン屋さんのようでしたが、湖の見えるとてもよいロケーションだと思いました。
その後もう少し上流に車を走らせ、ヤマセミが暮らしているとサイト上に書かれていた場所に到着して、車を降りました。
到着したのは朝10時頃でしたが、ちょうど自分が車から降りた瞬間に、湖全体に響き渡るほど大きな
「キョッキョッキョ」という鳴き声が聞こえました。
それは、まさに「ヤマセミの暮らし」に書かれていたヤマセミの鳴き声です。
自分は「確かに、ここにヤマセミが暮らしている」という確信を持ちました。
車を降り、ヤマセミが暮らすというダム湖の対岸を、(昔から自宅にあった)6倍×18mmの双眼鏡を片手に眺めてみました。
次の写真は、ダム湖の対岸の写真です。サイトにはあのガケのあたりに住んでいるような記載がありました。
確かに「ヤマセミの暮らし」に書かれていたヤマセミの巣は、あんな崖に作られているようでしたが、実際のところはよくわかりません。
とりあえず、とても静かなダム湖の対岸の雰囲気を眺めながら、×1.4のテレコン付のサンヨンレンズで、
対岸の水際を探してみました。
ヤマセミらしき姿は見れませんでしたが、アオサギの姿を確認しました。
また、しばらく眺めていると、カワウが対岸の前をゆっくりと飛翔していきました。
×1.4のテレコン付のサンヨンで撮影しても、これくらいの大きさでしか確認できなかったので、もしヤマセミを見つけても、
ほんとうに「確かに写っている」という程度の写真しか撮れないとわかりましたが、それでもよいかなと考えていました。
いつか、ヤマセミの暮らす姿と、その雰囲気さえ味わえれば、自分はそれだけできっと満足だと思います。
その後、ヤマセミが住んでいるかもしれない崖の方に移動しました。
この崖では、まれにカモシカが通る姿をみることもできるらしいです。
そうこうしていると、急に雨が降ってきました。天気予報では、曇りの予報だったのですが・・・。
とりあえず車に戻って、雨をやりすごすことにしました。
30分くらい待ったら、遠くの空が明るくなってくるのが見えて、もうすぐ雨が上がりそうだと予想されました。
雨が上がって、改めて、また外にでました。
雨上がりの、もやのかかった山あいの姿が美しかったです。
対岸も少しもやがかかっていました。
ここで後ろを振り返って、車を止めてあるほうをみると、もやのためにはっきりとは確認できませんでしたが、
セグロセキレイらしい鳥がいるのを見つけて、1枚撮影しました。
もうしばらく、対岸をなんとなく眺めていました。
野鳥とは関係ありませんが、対岸の右のほうは、湖面に山や空の風景が写って綺麗でした。
また、×1.4のテレコン付のサンヨンでみた対岸の雰囲気です。
先ほどのアオサギ以外の野鳥は特に確認できませんでしたが、対岸の次のような樹の枝に、ヤマセミがとまって
休んでいる姿を想像しながら、楽しんでいました。
ただ、このままここにいても、何も現れそうな感じではなかったため、とりあえず、対岸からみて右に向かって、
別のポイントに移動することにしました。
右側には橋がかかっていて、対岸に渡ることが出来ます。
橋を渡った後に、その橋をみた風景です。
この橋の右側は、ちょっとした入り江のようになっていました。
このあと、ちょうどこの右側の岸沿いに、もっと上流側(写真の右手前側)に移動しました。
途中、川を右手に見下ろしながらブラブラと歩いていきました。
ただ川の方をみても、野鳥がいそうな雰囲気はありませんでした。
道沿いの左手の林で、ヒヨドリとメジロをみつけて、なんとなく撮影しました。
1kmほど歩いたあたりで、今度は「夢の架け橋」という名前の歩道専用の天竜川を渡る橋に到着しました。
そしてこの橋を渡ることにしました。
サイトの情報によると、この橋を渡りながら左手をみると、運がよければ、チョウゲンボウがみられるとの記載がありましたが、
残念ながら、何の野鳥も確認することはできませんでした。
また、左側の岸壁の下辺りでは、冬にはオシドリが見られるとのこと。
今は何もいませんでしたが、また、冬に来るのを楽しみにしたいと思います。
橋の真ん中あたりまで移動して、結局ここで引き返すことにしました。
またブラブラと来た道を戻りましたが、これまで近くでは、全然野鳥を確認できずにいましたが、
メジロがすぐ近くにいるのをやっと見つけて、かなり近くで写真を撮ることができました。
車にもどり、次は、この場所から10km程度戻ったところにある、いつもの森林公園に移動することにしました。
結局このダム湖で、今回ヤマセミに会うことはできませんでしたが、とりあえず、最初に一度だけ鳴き声を聞くことができて、
第1回目の成果としては十分満足して、この地をあとにしました。
森林公園に到着すると、また、激しい雨に襲われてしまいました。
森林公園では、サイト上でみつけた、オオルリヤやサンコウチョウのいる場所の確認をするつもりでしたが、
激しい雨のため、ブラブラとその場所を散歩しながら確認するのはやめることにしました。
まだ昼食を食べていなかったため、森林公園内のお蕎麦屋さんに入りました。
お蕎麦屋さんにはいると、お店の方が自分のカメラを見て「鳥を撮るの?」と聞かれ、「そうです。」と回答しましたが、
お店の方がいうには「毎日のようにサンコウチョウを撮るためにきていた鳥撮りカメラマンが、ちょうど2、3日前に、
ぴたりと来なくなったよ。」と教えていただきました。
タイミング的には、ちょうどこの時期にサンコウチョウいなくなることがわかりました。
ただ、そのお店の方に、 サンコウチョウの写真を撮るために鳥撮りカメラマンが集まってくる場所を教えていただいて、
そのお店をあとにしました。
サンコウチョウが、どこでみれるか全然知らなかったので、たいへんありがたい情報をいただき、これまたたいへんな成果でした。
森林公園をブラブラ散歩するのはやめましたが、サイト上の情報では、森林公園の「空の散歩道」という橋を
5月下旬から6月あたりの朝早くに渡ると、その橋の下の方からサンコウチョウやオオルリ、またキビタキやホトトギスの鳴き声を
聞くことができるとのことです。
とりあえず雨があがったので、その「空の散歩道」がどんなところか、少しだけ様子をみにいってみることにしました。
次は、その「空の散歩道」と、そこから見えるその周辺の写真です。
ちょっとだけ様子をみて、この日は自宅に帰ることにしました。
ただ「空の散歩道」あたりで、ホオジロの姿をみつけて、1枚撮影しました。
高感度撮影だったのと、やはりこの付近も少しもやがかかっていて、 残念ながら綺麗には撮れませんでした。
自宅に到着すると、ちょうど妻が夕方の犬の散歩にでかけるところでした。
妻が「できたら近くの湖畔公園にいきたい」というので、自分は湖畔公園でも野鳥が撮れるかもしれないと思いながら、
カメラを持参して、一緒に出かけることにしました。
湖畔公園で、久しぶりに愛犬(ハル)の写真を撮ることができたので、久しぶりになんとなくアップいたします。
昔は、名前を呼んでも振り返ることはありませんでしたが、振り返るようになっただけでも大きな進歩です・・・(^_^;。
いつもの湖畔公園では、やはり、シジュウカラとメジロの写真を撮影することができました。
シジュウカラは後姿、メジロはかなりのピンボケですが、仲良くからむ姿がかわいかったのでアップすることにいたします。
自分にとっては、今後の野鳥探しのための長い1日でしたが、とても充実した1日だったと思います。
最後にシジュウカラとメジロのペア写真をアップして終わることにいたします。
主に季節の花や野鳥の写真を中心にアップしている写真専用ブログです。 Still lifeというハンドルネームは、自分の好きな作家池澤夏樹さんの芥川賞作品名にちなんで使わせていただいています。 ブログにアップした写真を選別して、Flickrにアップしていますので、もしよろしければご覧ください。 https://www.flickr.com/photos/ryuji_2480/
自己紹介
2014年7月21日月曜日
2014年7月19日土曜日
初めてのM42マウントレンズ
以前は、K-5メイン、K-7サブ(+PENTAXQは違う意味でのメイン)の組み合わせでいつも写真を撮っていましたが、
K-3を購入後、K-3メイン、K-5サブとなってしまい、K-7の出番がなくなってしまいました。
そんなK-7を生かしたい気持ちと、昔から持っていた「M42マウントレンズを使用してみたい」という願望から、
初めてM42マウントレンズを購入しました。
( M42マウントレンズ沼は、かなり深くて広いと聞いていたため、ずっと手を出さずに来たのですが・・・)
50mm程度の標準レンズを考えてはいましたが、どのレンズを買うかで迷ってしまい、色々調べたところ、
旧東ドイツ製のPENTACON Auto 50mm F1.8あたりが、廉価で、性能も品質もよく、広く出回っているとのことであり、
最初こちらを購入しようかと考えました。しかし M42マウントレンズの市場状況を色々調べたところ、
どうも2004年頃からM42マウントレンズのちょっとしたブームが始まったようで、2008年頃をピークに、
今は品薄状態で、どのレンズも値段が高止まりしているようだとわかりました。
そんな状況の中、PENTACON Auto 50mm F1.8は、ちょっとしたブーム時の3倍くらいの価格で販売されていることがわかりました。
そういう状況では、どうも購入する気になれず、それならば、もう少し値段が高くても、もう少し良いものをという考えにかわり、
最終的に、カールツァイスがウルトロンを発売後、カールツァイスに吸収されたフォクトレンダーのブランドで発売され、
現在の価格は、 カールツァイズブランドのウルトロンの半額程度ながら、写りはウルトロンにも匹敵するとの記載をみつけた、
フォクトレンダーブランドのシンガポール製カラーウルトロン50mm F1.8を購入しました。
最初は、K-3+DA35mm macroで撮影した、K-7にカラーウルトロンを装着した写真です。
このK-7+カラーウルトロンの組み合わせで、早速試写をしてきましたので、以下その試写結果をアップしたいと思います。
試写は、自然、(街の)風景、室内の物撮りで行なうことにしました。
この日は曇り空でしたので、そういう前提でご覧いただければと思います。
最初は、近くの公園で撮った、落ち葉と、庭園の小さな滝の写真です。いずれも絞り開放での撮影です。
悪くはありませんが、少しいまいちな絵作りという印象を受けました。
滝の写真は、もう少し絞って撮った方がよかったとあとで反省しましたが・・・。
(そういえば、この時は、前ボケを入れてみたい意図があった気がします)
その後ブラブラと街中にでかけて、スナップを撮影しました。
最初は、街路に飾られていた花(ベゴニア)です。
次は、美容院の入り口に飾られていた猫と鳥のオブジェです。
花よりは、こういったオブジェのほうが、好みの絵を出してくれるという印象を受けました。
(ただし、花の写真は逆光のため、画面全体にレンズ鏡筒内部反射の影響が出ているでしょうか?)
次は、最初駐車場かとおもいきや専門学校の入り口だった場所を、F8.0くらいまで絞って撮った写真と、これまた店頭の紫陽花の写真です。
絞って撮影した建物の写真は、シャープでありながら固すぎず、比較的好みの絵を出してくれると感じました。
またこれらの写真からは、PENTAXレンズよりはリケノン55mmF1.2と似た印象を持ちました。
次に室内での物撮りを行なおうと、街に出かけると時々訪れる写真集専門店「BOOKS AND PRINTS」を訪れることにしました。
「BOOKS AND PRINTS」の店頭写真も、F5.6程度での撮影ですが、なかなか好印象です。
「BOOKS AND PRINTS」では、最近コーヒー提供サービスを始めたとのことで、写真撮影させてもらうのだけだと申し訳なくて、
コーヒーを一杯(250円)頼んで、店内の撮影許可を得て、撮影させていただきました。
(以下の写真は、(高感度撮影が弱いK-7ということもあり)すべて絞り開放での撮影です。)
最初は、そのコーヒーの紙容器を、順光と逆光で撮らえた写真です。
最短撮影距離近くでの物撮りは、そのものの質感がよく出ていて、またその時の背景のボケ味も美しく、
個人的にはとても好印象で、少し惚れ惚れとした写りをしてくれたと思います。
その他、色々店内を撮らせていただきました。
室内撮影での、ものの質感と背景の柔らかなボケ味は、自分的にはやはり素晴らしいです。
ここで、写真撮影とは直接関係ありませんが、自分が学生時代に敬愛していた作家、福永武彦さんの本を見つけました。
次の本、「死の島」も福永武彦さんの傑作のひとつだと思います。
社会人になってからは、福永武彦さんの本はあまり読まなくなってしまい、かわりに福永武彦さんのご長男である作家、
池澤夏樹さんの本ばかり読むようになりました。
話はずっと脱線しますが、自分のハンドルネーム「Still Life」は、池澤夏樹さんの芥川賞受賞作品の名前から使用させていただいているものです。
また、自分の長男は、池澤夏樹さんの名前にあやかって「夏樹」と名づけてしまいました。
(卓球が得意なのは次男で、その兄にあたります・・・)
自分の書棚には、100冊近くの池澤夏樹さんの本が、(福永武彦さんの本と一緒に)収まっています。
他にも、西加奈子さんの本を改めてみつけて、最近小説を全然読んでいないので、また西加奈子さんの小説が読みたくなってしまいました。
話が脱線してしまいましたが、最後にアップする次の写真は、店内の窓辺にある書棚の写真を、逆光で撮影したものです。
ダイナミックレンジの狭いK-7だからこそ、少し印象的な雰囲気で撮れたのではないかと思います。
最後にK-7+カラーウルトロンについて、少し自分の印象をまとめたいと思います。
カラーウルトロンの描写は、リケノン55mmF1.2のように、全体として精緻で自分好みの描写をしてくれるレンズであると思いました。
また、室内でのものの質感描写が(シンガポール製ですが)ドイツレンズらしい素晴らしさで、そんな場面を中心に使ってみたいと思っています。
ただ、快晴下での花の写真などにも、いちど使って試してみたいとも思います。
またK-7については、その受光素子はK20Dと同じもの(サムソン製)が使用されています。
デジタルカメラになってからは、照射角によって感度が変化しないフィルムではなく、照射角によって感度が変化する受光素子のため、
デジタル用のレンズはテレセントリックな光学系で設計されていると聞いていますが、
PENTAXからK20Dが発売されたときには、その受光素子が、(その個々の素子前についているレンズの効果でだったか?)
照射角によって感度が変化しにくい構造のため、テレセントリックな光学系でなくても、よい描写が得られるというのが
売り文句のひとつだったようです。
そういった意味では、オールドレンズにはぴったりのカメラかもしれません。
但し、K-7のローパスフィルターの厚みは、K20Dの2倍ほどあるらしく、その影響など詳しいことはよくわかりません。
(そういえば、昨日のデジカメウォッチには、フルサイズα7Sが、フルサイズであるにもかかわらず、約1,220万画素であり、
その結果、画素ピッチが大きくなっているため、特に広角オールドレンズに最適でかもしれないという記事が出ていました。
実際の画像でも、α7との比較画像で、確かにマゼンダかぶりが解消されているのですが、その理由は
よくわかりませんでした。光の波長に依存した反射率と素子(ガラス?)の材質の関係からくる話でしょうか?)
http://dc.watch.impress.co.jp/docs/review/special/20140718_658298.html
ただ、さすがにローパスレスであるK-3のような(最初の2枚の写真のような)解像感は、得られにくいようですが、
K-7+カラーウルトロンだからこそ、得られる描写を考えて、写す場面を今後検討したいと思います。
いずれにせよ、その操作感がとてもマニュアルっぽくて、その昔Z-1を愛用しながら、リコーのXR-8も、どうしても使いたくなった頃の
写真を撮影する感覚そのものを楽しむ感覚が、K-7+カラーウルトロンで得られるような気がして、
そういった意味を含めての楽しみが大いに増えた気がします・・・(^_^)。
K-3を購入後、K-3メイン、K-5サブとなってしまい、K-7の出番がなくなってしまいました。
そんなK-7を生かしたい気持ちと、昔から持っていた「M42マウントレンズを使用してみたい」という願望から、
初めてM42マウントレンズを購入しました。
( M42マウントレンズ沼は、かなり深くて広いと聞いていたため、ずっと手を出さずに来たのですが・・・)
50mm程度の標準レンズを考えてはいましたが、どのレンズを買うかで迷ってしまい、色々調べたところ、
旧東ドイツ製のPENTACON Auto 50mm F1.8あたりが、廉価で、性能も品質もよく、広く出回っているとのことであり、
最初こちらを購入しようかと考えました。しかし M42マウントレンズの市場状況を色々調べたところ、
どうも2004年頃からM42マウントレンズのちょっとしたブームが始まったようで、2008年頃をピークに、
今は品薄状態で、どのレンズも値段が高止まりしているようだとわかりました。
そんな状況の中、PENTACON Auto 50mm F1.8は、ちょっとしたブーム時の3倍くらいの価格で販売されていることがわかりました。
そういう状況では、どうも購入する気になれず、それならば、もう少し値段が高くても、もう少し良いものをという考えにかわり、
最終的に、カールツァイスがウルトロンを発売後、カールツァイスに吸収されたフォクトレンダーのブランドで発売され、
現在の価格は、 カールツァイズブランドのウルトロンの半額程度ながら、写りはウルトロンにも匹敵するとの記載をみつけた、
フォクトレンダーブランドのシンガポール製カラーウルトロン50mm F1.8を購入しました。
最初は、K-3+DA35mm macroで撮影した、K-7にカラーウルトロンを装着した写真です。
このK-7+カラーウルトロンの組み合わせで、早速試写をしてきましたので、以下その試写結果をアップしたいと思います。
試写は、自然、(街の)風景、室内の物撮りで行なうことにしました。
この日は曇り空でしたので、そういう前提でご覧いただければと思います。
最初は、近くの公園で撮った、落ち葉と、庭園の小さな滝の写真です。いずれも絞り開放での撮影です。
悪くはありませんが、少しいまいちな絵作りという印象を受けました。
滝の写真は、もう少し絞って撮った方がよかったとあとで反省しましたが・・・。
(そういえば、この時は、前ボケを入れてみたい意図があった気がします)
その後ブラブラと街中にでかけて、スナップを撮影しました。
最初は、街路に飾られていた花(ベゴニア)です。
次は、美容院の入り口に飾られていた猫と鳥のオブジェです。
花よりは、こういったオブジェのほうが、好みの絵を出してくれるという印象を受けました。
(ただし、花の写真は逆光のため、画面全体にレンズ鏡筒内部反射の影響が出ているでしょうか?)
次は、最初駐車場かとおもいきや専門学校の入り口だった場所を、F8.0くらいまで絞って撮った写真と、これまた店頭の紫陽花の写真です。
絞って撮影した建物の写真は、シャープでありながら固すぎず、比較的好みの絵を出してくれると感じました。
またこれらの写真からは、PENTAXレンズよりはリケノン55mmF1.2と似た印象を持ちました。
次に室内での物撮りを行なおうと、街に出かけると時々訪れる写真集専門店「BOOKS AND PRINTS」を訪れることにしました。
「BOOKS AND PRINTS」の店頭写真も、F5.6程度での撮影ですが、なかなか好印象です。
「BOOKS AND PRINTS」では、最近コーヒー提供サービスを始めたとのことで、写真撮影させてもらうのだけだと申し訳なくて、
コーヒーを一杯(250円)頼んで、店内の撮影許可を得て、撮影させていただきました。
(以下の写真は、(高感度撮影が弱いK-7ということもあり)すべて絞り開放での撮影です。)
最初は、そのコーヒーの紙容器を、順光と逆光で撮らえた写真です。
最短撮影距離近くでの物撮りは、そのものの質感がよく出ていて、またその時の背景のボケ味も美しく、
個人的にはとても好印象で、少し惚れ惚れとした写りをしてくれたと思います。
その他、色々店内を撮らせていただきました。
室内撮影での、ものの質感と背景の柔らかなボケ味は、自分的にはやはり素晴らしいです。
ここで、写真撮影とは直接関係ありませんが、自分が学生時代に敬愛していた作家、福永武彦さんの本を見つけました。
次の本、「死の島」も福永武彦さんの傑作のひとつだと思います。
社会人になってからは、福永武彦さんの本はあまり読まなくなってしまい、かわりに福永武彦さんのご長男である作家、
池澤夏樹さんの本ばかり読むようになりました。
話はずっと脱線しますが、自分のハンドルネーム「Still Life」は、池澤夏樹さんの芥川賞受賞作品の名前から使用させていただいているものです。
また、自分の長男は、池澤夏樹さんの名前にあやかって「夏樹」と名づけてしまいました。
(卓球が得意なのは次男で、その兄にあたります・・・)
自分の書棚には、100冊近くの池澤夏樹さんの本が、(福永武彦さんの本と一緒に)収まっています。
他にも、西加奈子さんの本を改めてみつけて、最近小説を全然読んでいないので、また西加奈子さんの小説が読みたくなってしまいました。
話が脱線してしまいましたが、最後にアップする次の写真は、店内の窓辺にある書棚の写真を、逆光で撮影したものです。
ダイナミックレンジの狭いK-7だからこそ、少し印象的な雰囲気で撮れたのではないかと思います。
最後にK-7+カラーウルトロンについて、少し自分の印象をまとめたいと思います。
カラーウルトロンの描写は、リケノン55mmF1.2のように、全体として精緻で自分好みの描写をしてくれるレンズであると思いました。
また、室内でのものの質感描写が(シンガポール製ですが)ドイツレンズらしい素晴らしさで、そんな場面を中心に使ってみたいと思っています。
ただ、快晴下での花の写真などにも、いちど使って試してみたいとも思います。
またK-7については、その受光素子はK20Dと同じもの(サムソン製)が使用されています。
デジタルカメラになってからは、照射角によって感度が変化しないフィルムではなく、照射角によって感度が変化する受光素子のため、
デジタル用のレンズはテレセントリックな光学系で設計されていると聞いていますが、
PENTAXからK20Dが発売されたときには、その受光素子が、(その個々の素子前についているレンズの効果でだったか?)
照射角によって感度が変化しにくい構造のため、テレセントリックな光学系でなくても、よい描写が得られるというのが
売り文句のひとつだったようです。
そういった意味では、オールドレンズにはぴったりのカメラかもしれません。
但し、K-7のローパスフィルターの厚みは、K20Dの2倍ほどあるらしく、その影響など詳しいことはよくわかりません。
(そういえば、昨日のデジカメウォッチには、フルサイズα7Sが、フルサイズであるにもかかわらず、約1,220万画素であり、
その結果、画素ピッチが大きくなっているため、特に広角オールドレンズに最適でかもしれないという記事が出ていました。
実際の画像でも、α7との比較画像で、確かにマゼンダかぶりが解消されているのですが、その理由は
よくわかりませんでした。光の波長に依存した反射率と素子(ガラス?)の材質の関係からくる話でしょうか?)
http://dc.watch.impress.co.jp/docs/review/special/20140718_658298.html
ただ、さすがにローパスレスであるK-3のような(最初の2枚の写真のような)解像感は、得られにくいようですが、
K-7+カラーウルトロンだからこそ、得られる描写を考えて、写す場面を今後検討したいと思います。
いずれにせよ、その操作感がとてもマニュアルっぽくて、その昔Z-1を愛用しながら、リコーのXR-8も、どうしても使いたくなった頃の
写真を撮影する感覚そのものを楽しむ感覚が、K-7+カラーウルトロンで得られるような気がして、
そういった意味を含めての楽しみが大いに増えた気がします・・・(^_^)。
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