2024年10月14日月曜日

東京小旅行

  連休に、今年はまだどこにも行けていない、小旅行に出かけたいと思っていましたが、関東方面に住む息子が、この春引越ししたそうなので、その様子を見に行くとの口実で、東京小旅行を計画しました。

 

 東京に行くにあたっては、第1の目的を、この夏オープンしたGR SPACE TOKYOに訪れて「森山大道展」を観ることに決め、それを中心に観光のプランを立てました。

 

 持参したのはGRⅢです。

 

  息子の引越しの手伝いに行った妻から、『「ゆりかもめ」 が、ちょっとしたスリルを味わえて面白かった』と聞き、初めて「ゆりかもめ」に乗車しました。

 

  「ゆりかもめ」は、揺れが大きかったですが、印象深かったのは、海辺に立ち並ぶビル群のある都会の風景でした。

 

 息子と待ち合わせした駅ではありませんが、市場前駅で下車し、豊洲市場の小さなギャラリーを少し観た後、先客万来へ。

 先客万来は、雰囲気を楽しんだだけで通り抜け、その先にある海辺の公園を目指しました。

 公園に到着して、海の向こうのビル群の景色をみて、改めてその雰囲気に感激。しばらく公園のベンチでのんびりすることにしました。

 公園のベンチに座っていると、近所の方らしい人が、ジョギングしたり、自転車に乗りながら通り過ぎ、瞬間的に昨年旅行した郡上八幡のことを思い出しました。

 

 郡上八幡の夕暮れ時の川辺のベンチで、チューハイを飲みながらのんびりしていると、隣のベンチに、近所の方らしいおじさんが座ってビールを飲みはじめ、その時、その方の日常時間と、自分の非日常時間が、同じように流れているように感じることにより、旅の解放感に浸る感覚に、とても似ていると感じていました。

(昨年の写真)

 同時に、ジョギングしたり、自転車で通り過ぎる人の風景がとても印象的で、自分の中で少し撮影のスイッチが入った気がしました。(やはり旅の影響でしょうか。)

 

 次の2枚は、GRのフルプレススナップを使って、印象的な写真を狙ったものです。

 待ち合わせの駅近くで時間をつぶすつもりでしたが、撮影に熱中したのと、夕暮れの風景を見たい気持ちで、その公園でずいぶん長くのんびりしました。

 夕日も落ちて、待ち合わせの時間も近づいてきたので、待ち合わせの駅に移動。

 待ち合わせの駅近くで、息子が時々外食で使用するというお店に連れて行ってもらいました。

 その後の東京通勤の電車移動も初めての経験で、結構緊張しました・・・(^_^;。

 
 翌朝は、最初に「岡本太郎記念館」を目指しました。

 やはり、とてもお洒落なお店に気持ちが惹かれます。

 妻は岡本太郎記念館に行ったことがあり、「近くにBLUE NOTE TOKYOがあるよ。」と教えてもらっていたので、「BLUE NOTE TOKYO」で記念撮影。思っていたより小さな建物でした。

 ちなみに、自分は上原ひろみさんの大ファンで、今年の上原ひろみさんの浜松コンサートのチケットもすでに購入済ですが、コアな上原ひろみファンは、コンサートではなく「BLUE NOTE TOKYO ライブ」を楽しんでいるようで、自分にはとても無理ですが、「ここでライブをやっているのだなあ。」という感慨ひとしおでした。 

 岡本太郎記念館に到着。

 上映していた「BIG CAT BANG ~宇宙猫の大冒険~」というスライドショーが、興味深かったです。

 自分は、岡本太郎さんのことがそれほど好きな訳ではありませんが、偉大な芸術家のリビングとアトリエをみるという経験が初めてだったので、そのことに結構感動しました。

  次に「国立新美術館」を目指して。

 少し道に迷って、結構遠回りしましたが、やっと入り口に到着。

 いろいろな方がアップされていて一度みてみたかったのですが、とても現代的な建物の内部をやっと見ることができました。

 やはり、色々な位置から建物内部の撮影を・・・。

 この美術館には所蔵品がなく、企画展示しかやっていないことを、今回初めて知りました。 

 また、色々なカフェコーナーがありましたが、それとは別に、無料でゆったりと座れる椅子がたくさんあって、そのことに感激するとともに、歩き疲れていたので、しばらくのんびり休ませていただきました。


 その後、次の目的地「PENTAX CLUB HOUSE」を目指して四谷に移動。

 四谷で昼食休憩を。

   予定より時間が早く、コモレ四谷の「はなまるうどん」で、昼食をとりながら結構時間をつぶしましたが、それでも少し時間が余って、コモレ四谷内の無料のソファで、しばし小説を読んでいました。

 

  その後「PENTAX CLUB HOUSE」へ。

 

    「PENTAX CLUB HOUSE」では、初めて「17」を触らせていただきました。

 全体としてのフィーリングはとても良く感じましたが、シャッター音がレンズシャッターとのことで少し物足りなかったのと、レンジファインダーも少し物足りなく感じました。

 

 色々なフィルムで、色々な条件(状況)で撮った写真を見せていただき、昔は知らなかった色々なフィルムを楽しみたい気持ちや、ハーフサイズも好ましく感じますが、それでも今の自分にはフィルム代と現像費がやはりネックで、購入には踏み切れないかもしれません。

 クラブハウスではオリジナルグッズをお土産に買い、今回一番の目的地へ向かうことに。 


 原宿駅から「GR SPACE TOKYO」へ。

 「GR SPACE TOKYO」(「森山大道展」)

  写真撮影OKとのことで、「三沢の犬」のTシャツを着て「三沢の犬」の写真前で、念願の自撮り撮影をすることができました!

 これで自分にとって、一番の目的を果たしたのでした・・・(^_^;。 

 

 その後、店内に展示されている写真を鑑賞し、森山大道さんの写真集を見ましたが、どの写真も、やはり「すごい」と感じました。

  その後、読む本を決めて、アイス珈琲を注文。

 森山大道展に来ていましたが、手に取ったのは植田正治さんの長女の書いた植田正治さんの本でした。

 また、珈琲はとてもユニークな華やかな香りで「先日飲んだ『ペルー』かなあ。」と、なんとなく思いましたが、産地の確認はしませんでした。

 自分の好きな植田正治さんの写真を改めてみて、個人名を出してたいへん恐縮ですが、「さやえんどう豆さんの写真は、植田正治さんの写真に似ているなあ。」とふと感じました。

 

 写真のテーマが似ているのではなくて、「自分の撮りたいイメージを持って、そのイメージに近づけるように写真を撮る姿勢が似ているなあ。」と感じたのでした。

 それは、先日の「さやえんどう豆さんのつぶやき」を読んで、そのことに気が付いた気がします。

 

 森山大道さんと植田正治さんの写真は、とても対照的だと思いますが、どちらの写真も、やっぱりすごいですね。

 ただ、今回「GRの写真に対するコンセプト」を改めて読みましたが、GRが掲げているコンセプト自体は、たぶん森山大道さんの方向と一致している気がします。


 それはともかく、娘さんの話を読むと、「植田正治の写真は鳥取砂丘で撮られたものが多いと思われていますが、実は結構多くの写真が弓ヶ浜で撮られています。」と書かれていて、「GR SPACE TOKYO」にいながら、気持ちは出雲方面に向かっていました。

 「出雲大社も、 鳥取砂丘も、弓ヶ浜も、いつか行ってみたい」と思っていたのでした。

 

  読んでいた本は、近いうちに購入しようと考え、その後しばらく、室内のスクリーンに映し出されている森山大道さんのスライドショー写真をぼんやり眺めて過ごしました。

 

 「GR SPACE TOKYO」を出て、最後に「GRバー」に向かうことにしました。

 これは本当に偶然ですが、自分が「GR SPACE TOKYO」と行こうと計画した日に、ちょうど、たまたま「GRバー」が開催されると知り、幸いなことに今回の計画に加えることができました。

 

 「GRバー」に行くかどうかは、実は事前にずいぶん悩みました。

 自分は、先日初めて「焼き鳥屋」に、ひとりで緊張しながら入りましたが、「バー」などというお洒落なお店には、これまで入った経験がありません。

 ただ、ちょうど今回持参した、今読んでいる小説(1Q84)の主人公が、東京に住んで「バー」に行ってお酒をたしなむシーンが時々あって、「一度は入ってみたい。」という気持ちと、「自分のような人間が行けるようなところではない。」という気持ちが競り合って、迷っていたのでした。(自分は気が小さいので・・・。)


 しかし、気持ちを強く持って、とりあえず行ってみることに。

 現地に到着したら、「GRバー」の入り口には、見覚えのあるGRスタッフの方がいらして、店内の雰囲気も、一度参加したことのある「GR meet」の雰囲気に似ていたので、少し安心して入ることができました。

 少し待ったら、ちょうど窓辺の席が空いたので、とてもラッキーと思いながら、窓辺で(たぶん)カクテルをいただきました。

 カクテルというものを飲むのも初めてなので、本当にカクテルかどうかは、定かでありません・・・。

 ただ、ドリンク代だけ支払えば、おつまみは自由にいただくことができ、「さすがGRのイベントは太っ腹だなあ。」と改めて思ったのでした。

 たぶん20分程度滞在し、雰囲気だけを味わって、その後の講演会は聞かずに、帰途につきました。

  次の写真は渋谷駅で、そのまま息子のアパートに向かいました。

 久しぶりの東京観光は、緊張もしましたし、たいへん疲れましたが、息子のアパートの近くの駅では本当にほっとし、息子に電話して、駅近くで息子に案内してもらって、一緒に夕食を食べました。

 

 自分の兄は「東京は、どんな人でも、その人に合った楽しみ方のできる、懐の深い街だと思う。」といっていましたが、地方の人にとっては、きっとそうなのだと思います。

   自分にとっては、PENTAXとGRが、自分に写真を撮る喜びを与えてくれると同時に、東京とのつながりを作ってくれて、本当にありがたい存在だと感じます。


 自分は、比較的東京へのアクセスのよい場所に住んでいること、また、関東方面に息子が住んでいること、加えて、息子からみたら、きっと「ろくでもない父親」を、快くかどうかはわかりませんが、頼めばアパートに泊めてくれることにも、とても感謝しています。

 

 最後の写真は、今回の、自分への東京土産です。


 最近自分は、缶バッチをいつも(休日に)アクセサリーとして身に着けており、一番大きいものは大切にとっておくとして、小さめの2つは着用しようと思っています。

 またGR Barのキーホルダーも、大切に活用させていただければと思います。

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