2019年2月23日土曜日

いつもの古本屋さん

いつもの古本屋さん「八月の鯨」が、一昨日をもって一時休業することになりました。
何か面白そうな古本を探して、おいしい珈琲をいただきながら、店主のMさんと色々な雑談をするのが
いつもの楽しみにだったので残念です。

自分は平日に訪れることができないので、先週末に休業前に訪れることにしました。
その時に持参したのは、DA16-85mmをつけたKPです。
いつもの古本屋さんに訪れる途中、いつも通り、近くのお城公園を訪れ少しブラブラ撮影しました。

最初は、小さなお庭と池の写真です。


いつものようにたくさんのリスに遭遇して撮影。
しかし、AF-Sでの撮影なので、レリーズタイムラグのために残念ながらピンぼけです。



公園の日本庭園では、そろそろ梅の花が咲き始めていました。

お城の公園の季節感は、 いつもの古本屋さんを訪れるようになってから知ったので、
そんなことをしみじみ感じます。






いつもの古本屋さんに到着。

この日は、普段プログラミングの仕事をされながら、普通の人の理解を超えた音楽の演奏をされていて
シンセサイザーの担当をされているというお客さんがみえていました。

いつもは、テーブルフォトを撮影させていただきながら、レンズの描写等の確認をすることが
多いですが、今回は店内全体の写真を撮影させていただきました。




店主のMさんは、5年を目処にいつも何か目標をたてて実行されているそうで、
古本屋を始めたのも、定年退職されたのをきっかけに5年間古本屋をしようと決められたからだったそうです。
一昨日は、ちょうど開店5周年の記念日で、この記念日にいったん閉店することを決められたようです。
実現できないのが怖くて、目標を立てることができない自分とは大違いです。

いったん閉店した後は、とりあえず、大型バイクで、日本全国を(1年くらいかけて)
ブラブラと旅行に出かけられるそうです。
最初は奄美大島に行かれるそうですが、その後の予定は未定とのことです。

店主Mさんの愛車を画家の友人が描いてプレゼントしてくれたという絵画。



最後は、写真展などが開催される際には、写真の展示などに使用されている壁の写真です。


このブログを主にみてくださっているのは「google+」ユーザーの皆様だと思いますが、
「google+」も来月末で終了することになってしまい、いっぺんに寂しくなってしまいます。

こういう出来事は 、偶然同時に訪れるものだと感じることが多いですが、自分はマイペースで、
今後も粛々と写真を撮り続けられたらいいなあと思います。

2019年2月17日日曜日

起点としての80年代

タイトルの企画展を観に、静岡市美術館に出かけることにしました。
静岡市に出かけたのは、PENTAXフォトセッションin静岡以来3ヶ月ぶりのことでした。
その時に持参したのはDA16-85mmをつけたKPです。

最初の写真は静岡駅近くの地下通路でみつけた企画展のポスターです。


美術館に向かうエスカレーターと入り口。



途中で寄り道することなく、さっそく企画展をみました。
「起点としての80年代」というタイトルですが、80年代に主流であったアート作品を、
大都会を中心とした作品と、地方である静岡で展開されたアート作品に関する記録の展示でした。

展示会場の撮影はできませんでしたが、会場入り口付近の作品は撮影OKとのことで、
少し撮影しました。

大都会で展開された作品として日比野克彦さんの作品などです。



 
地方としての静岡で展開された作品展示記録室の入り口にあった、村上誠さんたちの「天地耕作」の作品の写真です。


1980年代、自分は学生時代を静岡で、新社会人として関東で過ごしていましたが、
学生時代、自分の心はいつも19世紀末のパリに住んでおり、1980年代に主流のアートには全く疎いですが、
バブル期に関東で過ごしていたなかで、野田秀樹さんの演劇を観たりしたことがありますが、
そのポスターを日比野克彦さん手がけられていたといったある種の懐かしさを感じたりしました。

ただ、大都会を中心とした作品の企画展には、どこかバブル期のアート信望に通じるものがあって、
バブル期のどこか浮かれた雰囲気を少し感じたりもしました。
しかし、たまたま、その企画展を観る少し前に、奇跡の人「ヘレン・ケラー」の番組を観て、
金沢21世紀美術館で年末に行われていた盲目の人の感性を味わう、真っ暗闇の体験企画のことなどをみた影響で、
作品を目で見ながら、全身で感じるように心がけてみたら、少しだけその良さを感じることができた気もします。

それに比べて、静岡を中心に展開されたアートも、新しい感性を感じさせるものではありましたが、
中田島砂丘や細江の山の中といった自然の中で展開され、特に村上誠さんたちの「天地耕作」の活動は、
どこかプリミティブに通じるものも感じましたが、大地を耕作するように作品を創り、
限られた興味のある人にだけ、自家用車と徒歩で作品を案内し、それが終わると大地に返すような活動は、
大都会を中心として展開された作品とは対局にあるものと感じられました。

日比野克彦さんのようないつも華やかな世界にいた方が、いまは東京芸大で教鞭をとられていることは
自然なことのように思われますが、村上誠さんも今は地元の大学で教鞭をとられていることに
この浮かれた国にあって、静岡の懐の深さを感じる気がします。

その後、いつもは駿府公園に撮影に行くところですが、あまり時間が無いこともあって、
公園には行かず、少しだけぶらぶら昼食を食べる場所を探しました。

途中で見つけた、ちょっとアートを感じた街角風景です。




 その後「ITALIAN TOMATO」というお店でパスタを食べました。




とてもおいしくて、ボリューム満点、それにヘルシーで安価で、たいへんお気に入りのお店となりました。
昼食をとったら、その後、またすぐにUターンするように浜松に戻りました。

浜松についた後も、どこかアートな雰囲気を探して写真をとりました。


 
静岡の方が、どこかお上品に感じるのは自分の気のせいでしょうか?

その後、神社による用事があったので、駅からぶらぶら歩いて自宅に帰りました。
途中で寄った神社の写真。



この神社の隣にも(ぶらぶら歩いたために気がつきましたが)どこか由緒がありそうな
お寺がありました。


最後は、自宅に帰ってから撮影した「アーカイブ/1980年代-静岡」のパンフレットの写真です。


1980年代は、ついこの間のような気がしていましたが、もう振り返る時期になっていて、
自分の世代のアートシーンを、改めて(というか初めてですが)見つめ直すことができたのがとても良かったと感じました。

2019年2月3日日曜日

八月の鯨

「八月の鯨」は、いつも珈琲を飲みに行く古本屋さんですが、お店ではちょうど今、
村上誠さんという写真家の「遊行の、果て」という写真展をやっていて、その写真(及びオブジェ作品)を
観ることを兼ねていつもの古本屋さんに出かけました。

今、静岡市立美術館では「起点としての'80年代」という企画展をやっており、その企画展でも
村上誠さんのグループについて紹介されているとのことで、できれば近日中に静岡市立美術館にも
訪れられればと考えています。

その時に持参したのは、DA15mmをつけたKPです。
もうすぐGRⅢを入手したいと思っているので、画角などがかぶってしまい、使用用途の使い分けに
迷うところではありますが、DA15mmをつけたKPで撮った写真を、主にモノトーンで、一部カラーを混ぜて
アップしたいと思います。

最初は、昔リトグラフ等をよく購入した「Page・1」というアートショップです。


 近くにあるちょっと気になっているお洒落な雰囲気の写真工房。
 




浜松市美術館では、今浜松市芸術祭の作品展をやっているとのことで、こちらもできれば観にいければと思っています。





途中で、いつもの珈琲豆屋さん「ponpon」によって、珈琲豆も購入しました。


「八月の鯨」に到着。



お店では、おいしい珈琲をいただきながら、店主と村上さんの作品のことなど、いつものように色々とおしゃべりしました。

村上誠さんの展示作品(写真とオブジェ)。




村上誠さんのグループは、人が耕作するように作品を創り、それを草をかき分けて30分といった場所に展示し、
展示が終わると作品を廃棄して、土に返すことが主な特徴のようです。
(詳しくはわかりませんが、静岡市美術館にいければ改めて確認したいと思います。)

なんとなく録音を行わないミュージックコンサートといった趣を少し感じます。
(テーマは異なると思いますが・・・)
自分の好きなエリック・ドルフィーの最後のライブ録音の最後の言葉も思い出しました。
「When you hear music, it's gone in the air. You can never catch it again.」

店主と楽しくおしゃべりさせていただきましたが、だんだんお客さんが増えてきて、
お客さんの座る場所がなくなってしまったので、最後にお店の名前を裏から撮影して帰ることにしました。


この日も、とても有意義な1日を過ごせてよかったと思います。